ケンボックス

詩的・高品質な写真日記を。

小説

no image

小説「一枚の絵」

1997/6/1  

――「一枚の絵」を見つけたときにはつい足が止まる。 「絵」になっているその風景の強烈な美しさが私の感性に直結してしまったような感銘を受け、 そんな神々しい芸術にめぐり逢うことが叶うたびに私は (決して ...

no image

小説「未来都市計画」

1996/12/1  

ここへ住みついてもう27年にもなります。 私が移ってきた当初と比べればここもずいぶんと便利になったものです。 本土とも最近ではわずかに69時間19分という最速記録が出ましたね。 ――というのも私が来た ...

no image

小説「理想郷」

1996/11/1  

私の部屋には陽がささない。 窓はいつも太陽に背中を向けている。 地上とも地下とも言える空間に部屋は存在し、窓からは地面の上と下の境界線が見えている。 当然昼間でも灯りが必要だ。 そんな陰気ともとれるこ ...

小説・小さな月

小説「小さな月」

1996/10/1  

ある小さな月はその半分を心の傷から、もう半分はその丸い表面を固い岩に覆われていました。 この小さな月も他の月たちと同じく角度によって様々な表情を、感情を持っていました。 ロマンティックなオレンジ色の満 ...

no image

エピローグ 小説「見習い芸術家の冒険」

1996/9/22  

~エピローグ~   最後のページを読み終えると、私は静かに手帳を閉じた。 ――瞼を閉じれば思い出す、あの暑い夏の冒険旅行。この手帳には当時の感動がぎっしりと詰まっている。   だが ...

no image

グレイハウンドバス夜行便 見習い芸術家の冒険30話

1996/9/21  

9月21日(土)   それから山間の道を走ること2時間。マーセドディーポへ到着だ。ディーポの人にこれからシアトルへ戻るベストルートを聞いてみると、南にあるフレズノという町へ戻って別のシアトル ...

no image

ハーフドームトレイル・ヨセミテ国立公園 見習い芸術家の冒険29話

1996/9/20  

9月20日(金)   早朝5時半、僕は寝袋から抜け出した。テントの外は8℃ぐらいに冷え込んでいて、僕をまた寝袋に引きずり込もうと妖しい誘いをかけてくる。でも僕は修行中の身だ。欲望に負けていて ...

no image

グレイシャーポイント・ヨセミテ国立公園 見習い芸術家の冒険28話

1996/9/19  

9月19日(木)   朝、目が覚めてみると目が冷めていた。気温は10℃もない。これじゃぁ手足も凍るさ。とにかく一日を始めなくてはいけない、という意識が僕を寝袋から出させた。食べるものを食べる ...







Copyright© ケンボックス , 2020 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.