どうして、海外出張者にPCR検査(陰性証明書)が必要なの?
・海外出張中に、訪問先や出入国時に、バイキン扱いされないため ・日本帰国後で、職場や家庭や近所に、バイキン扱いされないため |
じゃぁ、PCR検査ができなかったらどうなるの?
・出張先に「来ないで、ホテルからビデオ会議しましょ」と拒まれる ・帰宅しようにも「子供達に感染るから帰ってこないで」と拒まれる |
つまり、PCR陰性証明書なしには、海外出張はできないってこと?
・Yes, パスポートとPCR検査なしには成り立たないのが、アフターコロナ時代の海外出張さ! |
分かった、会社の総務人事と話して、海外出張者にPCR検査を受けてもらうわ!
はい、多少の演技っぽさはありましたが、そういうことです、海外出張とPCRの関係は。
PCR、という当初慣れない言葉を、今や誰もが頻繁に喋る時代に。
2020年の実質的な流行語大賞を射止めたのは、コロナかPCRか、という二択。
<海外出張前、日本でPCR検査が必要とされる場面>
いつ? | 何を? | 誰から誰へ? |
出発3日前 | PCR検査を受診 (訪問する国によっては不要) | 出張者→クリニック |
出発2日前 | 結果(コロナ陰性証明書)を受け取る | クリニック→出張者 |
出発当日 | 空港でのチェックイン時に、コロナ陰性証明書を提示 | 出張者→航空会社 |
<海外出張中、海外でPCR検査が必要とされる場面>
いつ? | 何を? | 誰が? |
到着日 | 空港の入国手続き時に、コロナ陰性証明書を提示 | 出張者→入国審査官 |
到着日 | ホテルチェックイン時に、コロナ陰性証明書を提示 | 出張者→ホテルフロント |
滞在中 | 出張先の会社訪問時に、コロナ陰性証明書を提示 | 出張者→訪問先会社 |
<海外出張後、日本でPCR検査が必要とされる場面>
いつ? | 何を? | 誰が? |
日本到着時 | 強制的にPCR検査が行われる (訪問した国によっては不要) | 国→出張者 |
自宅到着時 | 安心させるため、空港でのPCR結果を見せる | 出張者→家族 |
会社出社時 | 安心させるため、空港でのPCR結果を見せる | 出張者→会社 |
こうして図にしてみると、やはりPCR検査での新型コロナウイルス陰性証明書の必要性は明確。
海外出張を命じる職場上司だったり、社員を守る立場の企業人事総務としては、
PCR検査こそ守り神だと信じて、海外出張者にお願いしてクリニックへと行ってもらわねばならない。
出張先の国によって、PCR検査は不要。
そのルールは当然、国によって異なるが、概略としては下記になる。
<海外の国へ入国時、PCR検査要否>
その国によって、PCR検査の要否が分かれる (2020/12時点では、2/3以上の国がコロナ陰性証明書を要求している) |
<日本へ帰国時、PCR検査要否>
外務省の感染症危険情報 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告) | 入国空港で強制的なPCR検査あり |
外務省の感染症危険情報 レベル2以下 | PCR検査の実施なし |
ところがタチが悪いのは人の心理であって、そこでは海外出張全体が悪者というかバイキン扱いになり、
日本よりも安心な国に行こうが、遥かにリスクの高い国に行こうが、あまり関係がない。
そして海外出張者は一括りに新型コロナウイルス感染リスクありに見做される。
だから、これからの時代は「海外出張者は全員PCR検査を受ける」が浸透する。
<未来のPCR検査←→現状のPCR検査>
理想の最終形 | 現状(2020年12月) | |
日本出国前 | 初回はクリニック訪問し、唾液のDNA登録 | クリニック訪問し、検査実施 |
郵送された検査キットに、唾液を入れてクリニックに返送→クリニックはDNA一致の上で検査実施 | - | |
検査結果をメールで受信、出発時に持参 (これで海外渡航と出張先への訪問が可に) | 検査結果をクリニックに取りに行く (一部ではメールで受信可) | |
日本帰国時 | 空港到着時に、PCR検査実施 その場で、1時間後に結果が出る (これで自宅戻りが可に) | 空港到着時に、PCR検査実施 その場で、2時間後に結果が出る (これで自宅戻りが可に) |
1週間後に、郵送された検査キットでPCR検査を行う (これで堂々と出社/生活可) | - |
えっ、PCR検査を合計3回も受けないと海外出張に行って帰ってこれないの?
あなたはそう感じるかもしれない。
でも、どうやらそこまでしないと海外出張者への敬遠の目は終わらない。
そんなことするぐらいなら、海外出張なんてやめて、ビデオ会議で終わらせるよ!
そう考える人がどんどん増えていくでしょう、つまりはそれが海外出張の行き着く先ね。