松本市は交通の要所だから、コストコ松本がいつオープンしても不思議はないと思っていた。
中央高速道路と長野自動車道の交差点。
関東と東海を結ぶ2番目の線であり、信州長野県への入り口でもある松本市。
最も、自動車道の直接の交差点である諏訪市や岡谷市、もしくは塩尻市か茅野市辺りでもコストコ長野入口の役割は果たせるけど。
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長野県コストコオープン予想動画を、YouTubeにあげました!
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何故、コストコ松本市かというと、それは松本城による全国的な知名度。
これがコストコ長野市といっても、まさか善光寺をイメージして楽しさを感じる人はまぁ多くない。
それが松本城コストコと聞けば、なんだか甲冑や武具をまとめ買いしたくなるもの。
どうなら信州須坂市あたりにコストコがオープンする見込みがあるものの、
須坂はちょっと奥まった位置にあるから、信濃国の民が行くにはバランスが良いとは言えない。
それから長野県一帯にはコストコ僻地が続いていて、山梨県・新潟県・岐阜でも美濃国にはコストコがない。
往時の武田信玄公や真田昌幸もびっくりのマイナー地区になっているのが信州付近のコストコ事情。
コストコ松本市がオープンすれば、信濃国の国衆はもちろん、
木曽路と甲斐国の民もなびくのは想定できるが、ちょっと数字にしてみると大した人口数はないのだ。
山梨県 (県人口) | 80万人 |
長野県 (県人口) | 250万人 |
木曽地区 | 3万人 |
松本市(市人口) | 24万人 |
あれどうしたことだ?
「10km以内の商圏人口50万人」というコストコオープン基準に達さないではないか。
分かりやすい場所設定が求められているのかな、コストコ松本市は。
例えば諏訪湖SAに隣接するコストコがあれば、高速道路利用者が頻繁に立ち寄りができる。
でも松本市から諏訪湖SAって、実は距離が30kmも離れている。
地図で見ると近いのだが、信州長野県は果てしなく広い面積。
長野市と松本市が70kmも離れているのがその代表格だが、コストコ信濃というひとくくりにはできないのが、長野県の事情であろう。
つまり、コストコ松本市という発想は誰にでもできるが、実態を考えれば、オープンする可能性は高くない。
とびっきりの仕掛けを作らない限り、コストコ松本市に十分な客を呼び込むことはできないだろう。
それには、松本城との大胆なコラボか、前述の諏訪湖SAとの隣接か、
はたまた「コストコ松本PA」というパーキングエリアを高速道路上に作ってしまうか。
そんなユニークなコストコ松本市、空想するだけでまぁまぁ楽しい感じにはなったのだ。
2015年4月12日
個性様々なお城を幾つも見てきたが、信州・松本城はまた独特。
白亜のお城が流行る?中、徹底した黒色、だからニックネームが烏(からす)城。
もしもの話、上の写真の松本城が戦国時代に存在していたら、攻め手はどう攻略すれば良いのだろう。
水堀の幅は広く、石垣は上に高く、どう工夫しても四方から攻め登ることは不可能。
細い橋を通って城内に入るしかないが、それでは大軍で攻めたとしても守る側の方がずっと有利。
桜満開の時期に訪れた松本城、桜写真も織り交ぜよう。
水堀にかかる桜は、日本の美を体現しているようで、一際美しい。
ずっと向こうの積雪アルプスは松本城が信州にあることの証ね。
外観が黒い烏城、まるで黒い甲冑をまとったお城のよう。
色が黒いことで、守備力が高いイメージを抱かせてくれる。
今は水堀だが、それが戦国時代は空堀であろうとも、この幅広な堀なら難攻不落だろうよ。
兵糧戦でしか勝てないよ、松本城を攻めるのなら。
四方を取り囲んで、城内の兵糧がなくなるか、内部崩壊を待つしかないでしょ。
カメラマンなのに、攻城側の将になったつもりであれこれ考える。
信州きっての桜名所でもあるのが松本城。
それは桜をバックに結婚式前撮り写真も撮りたくなるのも分かる。
松本城と朱色の橋の相性が良い、そこに桜色も入っているから、春の和風色。
この斜めの角度、松本城の尖った個性が表れているようで僕は好きなんだ。
松本城の画像がもう一度撮りたかった。
2009年に訪れた時、「烏城」の異名を持つ松本城の黒の概観が印象的で、記憶に残っている。
高遠城の桜を撮り終えた後、桜と城のコラボも良いモノだろうと松本城まで車を走らせた。
あいにくの白い空だったから、堂々と撮れなかった。
からっと青空になってくれていたら、C-PLフィルタを利かせて撮れたのに。
松本城をぐるりと一周歩くと、桜満開のタイミングだったから、みんなが楽しそうに散策していたのが微笑ましい。
しかし僕は一人、カメラの技巧に走り、あぁでもない、こうでもないと城と桜を睨みつける。
30秒の長秒露光、超望遠レンズ、三脚も持って歩き、カメラマンとしてできる限りのことをした。
松本城と桜の画像、課題は空だった。
やはり時間帯は早朝か夕暮れ時でないと、写真の空部分に個性が出ない。
はっきりした青空の日中でもないし、夜のライトアップに撮れたわけでもないから、空に色が付いていなくて、白っぽい無味無臭の空になってしまった。
桜満開だけでも満足しなくちゃ、そこに青空が重なるのはかなりの幸運なのだから。