初九州進出である以上、強烈なファースト・インパクトを見せなくちゃ。
2022年春に福岡市へオープンする、ららぽーと・キッザニア。
東京・大阪・名古屋で現実させた「ららぽーと・キッザニアを同敷地内にオープンする」というテクニック。
商売敵であるイオンモールやアウトレットにはできない強い価値観、
負けることない存在感を、九州の福岡県福岡市、博多区那珂の青果市場跡地で再現だ。
福岡県ららぽーと・キッザニアがどれだけチャレンジングなことか、まぁまずは数字でご確認頂こう。
市の人口 | ららぽーと | コストコ | イケア | |
名古屋市 | 230万人 | あり(2つ) | 3つ | あり |
札幌市 | 195万人 | なし | 2つ | なし |
福岡市 | 160万人 | 今回オープン! | 2つ | あり |
広島市 | 119万人 | なし | 1つ | 計画はあり |
仙台市 | 108万人 | なし | 1つ | あり |
これまでららぽーとは、東京・愛知・大阪の3大都市圏にしか展開がなかったのに、次は福岡へ進出してくれる。
別に札幌市・広島市・仙台市に勝った、という地方大都市間の横並びを気にしているわけではない。
ライバルと呼ばれるイオンモールがそんなに強い福岡市マーケットではない。
キャナルシティ博多・天神地下街あたりの商業施設から注目を奪うという意味で、
ららぽーと単体ではなく、キッザニア(もちろん九州初上陸)を連れてくるという手法は優れている。
ディズニーランドやユニバーサルスタジオ級ではないが、キッザニアのユニークさは他社では真似できないし。
博多区那珂の青果市場跡地の再開発事業者に応募したのは、
ららぽーと(三井不動産)だけではなく、イオンモールもそうだし、JR九州&住友商事もあった。
そこで福岡ららぽーとが選ばれたのは、
単に物珍しさとか九州初出店の話題性ではなく、ららぽーと&キッザニアの商品力だろうよ。
日本的に有名な商業施設2つが、同時に九州初上陸!というキャッチコピーはあれど、
福岡市ららぽーと・キッザニアの真価はそんなインパクトではない。
イオンモールは、東区のイオンモール香椎浜、西区のイオンモール福岡伊都。
2つしかないイオンモールが、博多の中心部を思い切り東西に外れた位置にしかないのも、
ららぽーととしては直接のライバル不在、
それからららぽーとブランドを広めることができるという意味でも戦略的価値がある。
だから福岡市ららぽーと・キッザニアのオープンが待ちきれない。
2022年春オープンということ、博多区那珂の青果市場跡地ということで土地の問題だとか、
新型コロナウイルスの影響だとか、万難考えられるものの、着実にオープンが迎えられれば、それ以上はない喜びなんだよ。