IKEA新宿オープン計画、東京都心イケア出店戦略の最終目的

投稿日:2020年7月2日 更新日:



イケア新宿がオープンした時、業態改革を進めてきたイケアジャパンのここ数年の目的は達せられる。

東京都内、若者の街・原宿と渋谷にミニ・コストコを出店させたイケアの新しい試みを見て、

私たちは「あれ?イケアって何か変わったの?郊外大型店から方針転換?」と違いを感じたことでしょう。

 

それはその通り、2017会計年度から3期も続けて数億円以上の巨額赤字を出してきたイケアジャパンはビジネスモデルの転換が急務だった。

もう郊外大型店を出しても収益が出ずらい環境、それはひとえに東京一極化・地方少子化の影響。

 

ニトリという強力なライバルと完全競合だが、都心部で売り上げをあげなければイケアの企業としての成長はない。

つまり東京を始めとする大都市圏に、小型イケアを幾つか並べて、現物をそこで見て、

実際の注文はオンライン&自宅配送、という業態に変化していくことが中期計画になるだろう。

 

ゴールは新宿なのだ。

何故、新宿?という問いには数値で返答するが、昼間人口とJR駅利用人数を俯瞰していくと、

生活というか娯楽の消費者という意味では、東京最大の街が新宿になる。

 

 

<昼間人口>

港区・世田谷区・千代田区は平日昼間のオフィスの比率が特に高め

東京都全体1,644万人
23区全体1,250万人
港区 97万人
世田谷区 91万人
千代田区 87万人
新宿区 80万人
大田区 71万人
練馬区 62万人
渋谷区(渋谷・原宿) 55万人
豊島区(池袋) 43万人

 

<JRのみ 駅利用者数 1日あたり>

新宿駅がぶっちぎりで数字が高い、平日・週末を問わず人の往来が多い=そこに消費が生まれる

新宿駅77万人
池袋駅55万人
東京駅46万人
横浜駅41万人
品川駅37万人
渋谷駅36万人
原宿駅 7万人

 

でも東京都心で最初にイケアが出店したのは原宿、その次が渋谷。

どうして新宿に真っ先に出さなかったのか、それは不思議だ。

その鍵は、どうやら順序立てたビジネスモデルの構築・様子見にあるようにお見受けする。

 

原宿は誰もが知る若者流行発祥地だが、上のJR駅利用者数を見る通り、

新宿・池袋・東京・渋谷などと比べると、数字としては遥かに小さい街だ。

何しろイケアジャパンとして東京都心にミニIKEAを営業開始させるのは初の試み。

まぁ熊本市でミニIKEAを3年続けていた経験はあれど、東京とはまた状況が違う。

 

だからファーストステップとして、イケア原宿で延べ床面積2,500m2のプチIKEAを誕生させて実績を作る。

その半年後に、より大きな街・渋谷で、延べ床面積4,800m2の

ミニIKEA(=東京スタンダードサイズIKEA)を立ち上げて、本格的な営業ノウハウを掴む。

この2手が、お試しと呼ぶには贅沢すぎる出店環境だが、イケアジャパンの初期投資なのだ。

 

イケア新宿オープン

 

そこでベースを持ったイケアが満を持して進出するのが、東京最大の経済街・新宿

ポイントは、イケア新宿の店舗そのものはアンテナショップ・小物販売に近くて、

収益の柱となる中型・大型家具の実演販売をして、EC(ウェブ注文・自宅お届け)に引っ張るということ。

そのためにはとにかく多くの人の目に止めらないといけない。

 

新宿のような小売業の超激戦地で、今更一等地を獲得するのも時間と労力と金がかかるだろうし、

まだオープンまで少し時間がかかるのは当然だろう。

 

原宿→渋谷→新宿で完成させるミニイケアのノウハウを、大阪・名古屋はもちろん、

札幌や広島などの地域大都市にも展開させる、そんなイケアジャパンの商業的成功を僕は両手を広げて歓迎しているよ。

 







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