もう叶わない夢だと思っていたイケア前橋が2024年オープン予定との報道が、2021年12月にあった。
イケアジャパン側が群馬県前橋市へ開業計画を伝えているとのことだが、それ以上のニュースはない。
ずっと楽しみに、きっと今後こそ、イケア前橋が実現するかもしれないね。
2022年の春から夏にかけて正式に発表されるらしい、それは地元の一大吉報になる。
ずっと残っていたIKEA用地の看板が一時撤去されるというびっくりがあったけど、結局看板は戻った。
だから大丈夫だと信じたい、IKEA前橋のオープンを。
イケア前橋という伝説上の生き物がいた。
2013年にそのオープン計画が発表され、最短で2016年の春に実際にオープンするはずだった、幻の商業施設・群馬IKEA。
イケア群馬というか、イケア高崎というか、
まぁ周りの栃木ら北関東の県も含めた「IKEAイケア北関東」になるはずだった憧れの存在。
パワーモール前橋みなみというショッピングモールの一角に、
「イケア予定地」の看板だけが今も残された、イケアIKEA前橋の建設計画場所。
コストコ前橋という強烈な個性が入っているパワーモール前橋みなみに、
イケアストアまでも持ってきてしまうという大胆な発想は、もっと大都市なら分かるけど、
群馬・前橋クラスには贅沢じゃないかな?採算取れるのかな?と老婆心ながら心配していたものだ。
本当にオープンするのかな、イケア前橋は。
疑心暗鬼で過ごしたそれからの数年間、オープン予定地に重機が入って何かの作業が始まることがなかった。
そして、2019年には同様に計画されていたイケア札幌の計画断念連絡が入ってきたことで、私はもうイケア前橋も諦めたつもり。
何故って、そもそもの基本体力というか、人口数で歯が立たない札幌市でダメならば前橋で通るはずがない。
それはね、札幌はニトリの本社がある土地だから、多少そのことを割り引いて考えないといけないにしても。
北関東の全人口がIKEA前橋に通う、みたいな気合はだめだ。
ビジネスだからもっと冷徹に現実的なマーケティングをしないといけない。
前橋市 単独人口 33万人 | 群馬県 全体人口 192万人 |
広島市 単独人口 119万人 | 広島県 全体人口 281万人 |
札幌市 単独人口 195万人 | 北海道 全体人口 528万人 |
どうやら、イケア・ジャパンはビジネスモデルの転換をしないと今後生き残っていけない深刻な状況にあるようなのだ。
ウェブ上から聞こえてきた下の声、確かにあぁ分かりますよ、という内容だった。
・IKEAは2016/8まで黒字だったが、2017/8で約14億円の赤字、2018/9で約30億円の赤字、2017/8で約8億円の赤字、と深刻な業績不調
・背景として、郊外に大型店舗を出すビジネスモデルがIKEAでは成り立たない(イオンモールやコストコみたいな郊外大型店舗では、家具店は儲からない)
・今後のIKEAは都市中心部に小型店舗をオープンさせ、アンテナショップとして集客(販売はオンラインや取り寄せ)するビジネスモデルに転換
従来のイケアストアのうち、地方店舗での赤字がすごいと聞く。
イケア前橋がもしできたとしたら、完全にその郊外ストアと同一の状況になるだろうから、
つまりは赤字覚悟でオープンさせるほど甘くないはずだよ、イケア前橋は。
新型コロナウイルス禍もあるのだろうが、IKEA前橋オープン実現に向けての経済環境的なハードルはずっと上がっている。
有り体に言えば、札幌や広島で実現していない今、IKEA前橋が陽の光を浴びる日は来ない気がしてるよ。
とりわけオープン中止が確定したIKEA広島のことが決定打になった。
上述の通り、人口数で群馬県を上回る広島県、場所は広島駅のすぐ隣という要地を確保したはずなのに、
それでも計画撤回が決定したIKEA広島、2021年11月に中止確定が決まった矢先。
北関東を代表する「IKEA前橋群馬」はオープンするの?
残念ながらですが、夢は夢のままで。
(以上は2024年オープン予定のニュースが出る前に書いた記事です)
確約だ、イケア名古屋は長久手にできるよ。
イケア・ジャパンのピーター・リストCEOが、東洋経済の2014年9月4日付け記事でこう言っている。
「長久手市ではすでに土地を取得し、2016年以降のイケア長久手の出店が確定している」
名古屋・長久手への出店報道以来、前に進んでいるのか目に見えなくて、
ネット上でまことしやかに伝えられるイケア長久手の中止・撤退のウワサに、心を痛めていた。
溢れる喜びを抑えられない僕は、長久手の現場に走る。
リニモ・公園西駅に隣接した土地が、未来のイケア長久手の場所だ。
あぁ、ついに重機が入ったよ、3台のブルトーザーが聖地を開始しているのが確認できた。
CEOの言葉と、目の前の事実が重なって、ひとつの方向を指し示している。
イケアは長久手にやってくる、2016年以降と時期は未定だけど、出店は間違いない。
まだほとんど手つかずの現場、整地から建設、道路や駐車場の整備と膨大な工事があるから
僕の大好きなイケア名古屋のロゴが見れるようになるまでは、まとまった時間が必要だろう。
だけどもうマイナスの方角に戻ることはないイケア長久手の出店を、
少~しも寒くないわ♪と鼻歌まじりに恋い焦がれることにした。
名古屋イケアのオープンで、長久手の個性が際立つのが怖い。
愛知県は名古屋市(人口最大)と豊田市(面積最大)の二極化だが、
その二大都市の中間地には幾つかの中小都市がある。
名古屋を尾張の織田信長に、豊田を三河の徳川家康に見立てて、
二英傑の領土争いの狭間で、どちらの味方になるか試されている中小城主のようだ。
日進・東郷・みよし・長久手・豊明・瀬戸というその中小城主たちは
互いに存在感を出そうと、独自路線を進化させることで生き残りに奔走している。
お家取りつぶしの恐怖は現実のもの、2005年には豊田市は周辺6町村を合併済みだ。
長久手の唯一無二の街創りは功を奏していて、他から頭一つ抜けているよ。
昔は、小牧・長久手の戦いの現場として、尾張の豊臣秀吉と三河の徳川家康の狭間にあり、
現代は、愛・地球博のメイン会場として、全国に長久手市の名をとどろかせ、
未来は、名古屋イケアのお蔭で、東海地方唯一のIKEA保有都市になる。
人口5万人の中小都市としては明確に名を訴求するものが3つもあるという希有な情勢。
愛・地球博の際にできたリニモは、モノレールというか、拡大解釈すればリニアモーターカーだ。
名古屋のベッドタウンとして発展している長久手市、
「長湫」と書いて「ながくて」と読む地名古語もあり、新旧合い混じったブランド力の長久手。
他の中小城主たちはこの長久手に嫉妬せんばかりの様相だったりして。
昔と現代は変えられないにしても、未来を印象付けるものに、名古屋イケアと長久手イオン。
リニモに乗って、名古屋イケアに北欧家具をショッピング、長久手古戦場駅の長久手イオンで休憩。
愛・地球博跡の万博記念公園でのんびりお散歩、みーんな長久手で楽しめる♪
車移動が常識化している愛知県、長久手にはちゃんと高速ICもあるし、移動には困らない。
大学の多さでも抜群の長久手市、若者は多くいるし、町には活気がある。
トドメはやっぱり名古屋イケアができること、名古屋市でも他の市町村でもなく、
何故にどうして長久手にできるのか、他の中小城主たちが歯をキリキリさせて羨ましがるよ。
名古屋イケアの誘致を成功させた長久手関係者たちの不断の努力に脱帽して、
生き残りチキチキレースに決定的な大黒柱を打ち立てた長久手に拍手をしようじゃないか。
名古屋イケアのオープンで輝く、唯一無二の長久手の個性。
長久手イケアへはモノレールへ乗って行こう。
このコンセプトは、愛地球博以来の長久手オリジナルアイディアと知りつつも、
近似値というか、Nealy Closeなものを見つけた。
あれは東京の立川へ出張したときのこと、デパートが立ち並ぶ立川駅に驚き、
10年前ぐらいの立川駅の面影が乏しいことで、感傷にふけっていた。
お得意様訪問のため、多摩モノレールに乗るとイケア立川が見えた。
何もイケア立川に立ち寄ったわけでもないのに、そのわずかな瞬間だけで、
私にはモノレール+立川イケアの残存イメージが強烈に思えた。
イケアというロゴと旗の色使いが御洒落なのは今に始まったことではないが、
そこにモノレールという未知の乗り物、地上でも地下でもなく、
地宙を飛ぶモノレールが隣接しているだけで、何かサイバーシティーを感じた
だから長久手イケアへもモノレールに乗って行こうと思う。
偶然にもイケアとモノレールが重複した長久手と立川というふたつの街。
長久手リニモという空中の存在と相性の良い長久手イケアであって欲しい。
モノレールに乗って日常の食料品をショッピングに行く?
非日常(リニモ)と日常(食料品)のかけ合わせは上手くない。
モノレールに乗って北欧ブランドの家具をショッピングに行く?
非日常(リニモ)と非日常(イケア)のかけ合わせは上手いものだ。
シンクロする2つの非日常が合わさって、なんともいえないお祭り感が醸し出される。
それが長久手イケアの楽しさだと、そんなことを考えていた東京出張だった。
IKEAが長久手にオープンする、そのイメージ戦略に納得。
東海地方で初めてのIKEA、名古屋市をちょっと外れた郊外に。
長久手と聞いて思い浮かべるのは、愛知万博の開催地だったことと、小牧長久手の戦いぐらい。
愛知万博 ⇒ 世界中の人たちが集まった ⇒ 東海で馴染みのない外国企業がくるのも自然+楽しみ。
現代の長久手には、リニアモーターカー鉄道と万博跡地(愛・地球博記念公園)がある。
そのIKEA長久手の建設予定地を訪れたのは2013年12月上旬のこと。
公園西駅の前は、写真の通り、まだ何もない平地。
ただね、愛・地球博記念公園の象徴である大観覧車が見えているし、高架にリニモも見える。
IKEA長久手の完成予想図をイメージすれば、スウェーデンデザインのIKEA長久手、
万博の思い出がすぐそこに見えていて、エコ+近代的なリニモの駅から直結。
なんというか、愛知万博の再現というか、日常を離れた文化の香りがする。
それがIKEA長久手のイメージ戦略だとしたら。
2013年12月上旬の時点では工事着手どころか、予定地にある住宅の立ち退き準備すら、まだ。
オープン予定は2016年だというIKEA長久手、お姿を見せるのは当面先のこと。
隣の隣の駅にイオンモール長久手ができるほうが先になるのかな。
2005年の愛知万博の記憶を抱いて、IKEA長久手のオープンを心待ちにしているのは僕だけじゃないはず。