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50年後の未来の車 事故原因(人間の感覚)を補う人工知能

投稿日:2011年11月30日 更新日:




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外環道を走っていたハタチの頃の自分、今思えば知識・経験が絶対的に不足していた。

50年後の未来の車を考えようとして、「完全自動運転」とか「CO2排出ゼロ」とか派手なキーワードを並べる前に、

一歩誤れば他人を傷つける危険運転を引き起こしかねなかった昔の自分のことに立ち戻ってみた。

カーナビもバックモニターもなかった時代、手動運転の感覚が強く残っている

自動車という機械を、人という知能が操る、主体はあくまで人間だった。

聞こえは悪くない言葉だが、人間=ミスがあるわけで、そのミスは人を傷つける。

自動車のデメリットの本質は「事故」。

話が暗くて表に出にくいが、自動車事故での怪我人・死亡者は深刻な現代病。

自動車メーカーが技術を競うのは、自動車のメリットである便利さの追求のため?

いいえ、デメリットである全体事故数の低減への取り組みだと信じたい。

50年後の未来の車でも一定の確率で自動車事故はあるだろう。

突き詰めていくと、自分のハタチの頃のように十分な知識がないことが直接の原因、

サイドミラーの死角や内輪差を理解していないとか、そういう安易なものが減少しているといい。

基本的な知識・経験不足を補うものが50年後の未来の車の人工知能であれば。

具体的なものは言葉にならないが、運転免許取りたてであっても初歩的ミスで人を傷つけない、

あるいは経験者ならではの慢心で基本的確認をおろそかにしたことによる事故を回避、

そういう夢を実現してくれるのが50年後の未来の車だと夢を広げたいな。

人間の感覚は大半が優秀でも1割は粗が出る、自動車を扱っているとそれが最悪の事故につながる。

信じてはダメだよ、人間の感覚なんて

技術の進歩が見込まれる50年後では、機械に埋め込まれた人工知能によって人間が操作されるぐらいでいい

50年後の車の問題・人の感覚というあやふやなもので事故が発生する
・それを人工知能で制御して欲しい

目的は交通事故数の削減、50年後の未来の車への期待は事故で悲しむ人が減ること、それ以外にはない。

僕たちが生きているこの50年の間に、そんな未来の車が見えるかな。

50年後の未来の車2.jpg

自動車は何人の人を乗せて走る?

統計を取ると平均で1.2人、つまりほとんどのドライブは運転者一人のため。

それはね、家族みんなで乗るときは広いほうがいい、小さな車では物足りないときもある。

未来の自動車では、PM=パーソナルモビリテイが主流になるだろう。

いつもは小型の一人乗りの車があればいい。

家族用の自動車は家で眠っているか、カーシェアリングがもっと普及して、

複数人乗りの大型車はマンションで数台あればよくて、

それはカーシェアリングで住民たちが予約制の共有化をする。

未来の自動車は自転車化してゆく。一人一台、手軽な乗り物。

TOYOTAのi-unitにその原型を見ることができるんだ。

一人乗りの縦のスタイルでは、市街地でも不自然なく走行できるし、

車道では後ろに倒れて小さな自動車のように高速走行できる。

「行ってきます」と言って彼女は未来の自動車に乗り家のガレージから出てゆく。

駅代わりになったのは、地下道路の出入り口。

ここまで縦走行で市街地を走り、目的地をインプットしながら地下道路に入ってゆくと、

あとは自動走行だから未来の自動車は横の高速走行ポジションになって、

前後左右の乗り物たちと等間隔をあけて走ってゆく。

IT・ITSシステムによって管理されたこの未来の自動車は、

時間に正確で行き先に間違いはなく、決して事故も起こさない。

彼女が明るい車内で音楽とインターネット画像を楽しんでいる間に目的近くの出入り口まで着いて、

今日はショッピングだからデパートの地下にある巨大駐車場に

未来の自動車は自動停止し、そして彼女は地上に上がるだろう。

買い物の成果は、店から未来の自動車まで直送されるに違いない。

重い荷物を持ちながらショッピングしなくてもいいように。

もうこんなことが現実のものとして視野に入ってきているよ。

未来の自動車は、無駄を省き、コンパクトでインディビジュアルに、

大衆に自分を合わせるのではなくて、より自分に合う乗り物さ。

あぁ、これが未来の自動車、待ちきれないね!

未来自動車写真1.jpg

「ハイブリッド技術の先に見ているのは燃料電池自動車をトヨタが独占すること。

トヨタの狙いは 明白じゃないですか」

オートモービル・アナリストの未来氏はそう当たり前のように言い切った。

「あなたなら電気自動車と燃料電池自動車のどっちを選択する?と聞かれましたね?

わたしは燃料電池自動車だと思います。

確かに電気自動車はもう既に技術的には実用間際まで来ていて

今すぐ国が政策として電気自動車にシフトすれば数年先の排気ガスは確実に削減できます。

石油から天然ガスへと依存するエネルギーが変わっていって

次の将来に、そしてそれがきっと永続すると思いますけど

究極的に人類がたどり着くべきは水だけを排出するクリアなエネルギー、水素エネルギー技術なのだから」

女性には珍しいオートモービル・アナリスト、持ち前の明るさで各方面に人脈を持つ才女だと聞く。

「インテルとマイクロソフトがパソコンの世界を独占したでしょう?

トヨタは あれと同じことをやりたいはずよ。

それは石橋を叩いても渡らないトヨタだから、まだ時期尚早と思って本腰を感じさせないけど、

ハイブリッド技術のことでわたしはトヨタの真意を感じ取っていますから」

「未来さんから見てハイブリッド車を制するのは 世界のどのメーカーだと思われますか?」

――車雑誌の記者なら 当然知っているはずなのに

「トヨタ自動車です、これが間違いならその時はわたしがこの仕事を辞める時ね。

すでに90%のシェアがあるし、ハイブリッド技術をあの日産に提供したことが決定的なキーね。

日産に手の内を明かしても業界の先駆者になり続けられるものを持っているからできることよ。

巨額の研究開発費をいくらかでも肩代わりしてもらえることも狙いだろうし、

それに業界全体のレベルアップが インフラ整備にもつながるし、

トヨタにとっては二つの意味でWIN-WINの図式。

他社と協力することで得られる 目先のWINと

他社へ協力した後でまた必ず自分に戻ってくる 長い目でのWIN

このふたつを手中にするのが確実とわたしは思っていますから」

「そのことがいつか燃料電池自動車の実現につながってゆくと思われますか?」

「ハイブリッドは燃料電池自動車にも応用できる技術。

ハイブリッド・ナンバーワンになった時、トヨタは燃料電池自動車ナンバーワンをモノにしてしまうでしょう。

燃料電池技術を牛耳れば、

かつてパソコンの世界でインテルのCPUがパソコンの頭脳としての機能を独占し、

マイクロソフトのWINDOWSがOSパソコンの血液としての機能を独占したように、

トヨタは未来の車、車業界全体の主導権を握る。

燃料電池技術は住宅にも応用できるから不振続きのトヨタホームも悲願のシェアアップを望める。

トヨタ自動車の狙いは限りなく広く、

それも実用可能な夢ばかりなのだから羨ましくなっちゃうわね!」

「すると他の自動車メーカーには勝ち目はないと?」

そう食い下がる記者に向かって未来は身を乗り出して言う。

「さすがはお堅いトヨタさん、盤石の攻めだからもうあとは時間の問題、チェック・メイトよ 未来の車さん!」

「未来の車・プリウスは、ハイブリッド車界の小野道風さ」

パワースイッチを押して走り出す。

駐車場の暗がりから車道の日なたへ出ると、ケンは悪戯な表情をしてそう言った。

「何て言うのかな、今のガソリン車は燃料電池車・電気自動車へと進化してゆくよ。

その途中でさ、何でもそうだと思うけど、物事がはっきりと転調した瞬間ってあるよね?」

助手席から覗く彼の視線の先には、なんだか難しいコクピットモニターがある。

ディスプレイされているモーターとエンジンの難しい燃費情報も、

ケンにとっては爽やかに吹く春風のようで、いとも簡単に読みこなしてしまうのでしょうね。

「ちょっと変わったお話になる。

日本人が書いている書って中国の書道に近いけど、決して同じではないって分かるよね。

中国から輸入された書道が、長い歳月を経て、日本スタイル「和様」に変化して現代に至るんだ。

その和様の筆跡を遡るとね、これは日本の書道史ってことになるけど、

中世・平安時代の小野道風という人の書から、別物になっているんだ」

「今度は書道のお話?あなたは変わったお話を本当に一杯知っているのね」

ケンって不思議。

ある朝は飛行機が飛ぶ原理を語ったと思ったら、ある夜はペルセウス流星群のことを語るの。

今度は何?日本書道史のお話って、どこでそんな知識を得ているの?

「有名なお話さ!中国からの輸入物と、日本固有の書、その違いを確立したのが小野道風だからね。

海外の真似からの脱却、日本文化の自立、青が藍から生まれて青に変わってゆく。

そうだ、藍は青より出でて藍より青し。

真っ直ぐ突き立てる過酷な中国書より、優雅な日本の書道のほうが僕は美しいと感じるよ。

和様漢字の美の始まりは小野道風から、僕が興味を持ちそうなことじゃないか」

「それは分かるな~。でも書道とプリウスの共通点、未来の車との関連性って分かんないな~」

「1997年の終わりに販売されたトヨタ・プリウス。

ガソリン車全盛時代の今でこそ、まだ実感が沸かないけど、

近い未来には未来の車と呼ばれる燃料電池車か電気自動車が主流になって、ガソリン車は時代遅れになる。

まだ50年先のことだと思うけど、いつかみんなは振り返ると思うよ。

どこが昔の車と未来の車の境目なのか、って」

話を勿体ぶってケンが押し黙る。

会話が途切れると、エンジン音はかすかに聞こえるものの、とても静かな車内。

これがハイブリッドシナジードライブの醍醐味。

それがトヨタ・プリウスなんだよ!

プリウスが未来の車との境目なんだよ!

書は小野道風、車はプリウス、過去から脱却し、未来を切り開いたパイオニアたち。

プリウスって、素敵な響きじゃない?

”プ”っていう、破裂音の子供じみた、やんちゃなところ、

”リウス”っていう音は品格を出していて、それでも高級過ぎない感じ。

通して”プリウス”って発音すると、なんとも未来を感じさせる、

ちょっと腕白で、クラシックでもあって、通して異質過ぎない魅力的な音だと思うな」

「ケン、プリウスっていう言葉の意味は何?英語ではないと思うけど」

「そうだよ、英語じゃない。プリウスって奇跡みたいだ。

ラテン語で”先駆ける”を意味するのが、”プリウス”なんだ。

もうこれってはまり過ぎ。これ以上ない、最高のネーミングじゃないかな。

未来の車を”先駆ける”のがプリウス。

商売を越えて、なんか神の符号みたいなものを感じるよ」

ご機嫌になったケンはEVドライブモードスイッチを押して、モーターだけの走行に切り替えた。

エンジン音がなくなり、モーターのみの静かなクルーズ状態。

「未来を先駆ける車、いいや、もうトヨタはプリウスで未来の車を先駆けたんだよ。

ハイブリッド技術は未来の自動車業界のメインキーワードだ。

この流れは燃料電池車につながって、車はCO2ではなく水だけを排出するようにある。

まぁ、昨今では電気自動車のほうが未来を掴む可能性が出てきてはいるけど。

あえて今、僕は宣言させてもらうよ、プリウスは未来の自動車界の小野道風だって!

きっと50年後に僕と同じことを言う専門家が現れるだろう。それが僕の老後の楽しみさ。

そう言ってケンは楽しそうに笑った。

未来の車を見越して、ケンは自動車に何を託しているの?

わたしも考えてみようと思った。

ガソリンから水素へとエネルギーが変わってゆく過渡期に生まれたハイブリッド車、

それって今までの大きな流れを断ち切る、未来の車の重要な変換期なのでしょう。

未来の車のはしりがプリウスだって、わたし、なんかそう思えてきたよ、ケン!

「未来の自動車」が授業のテーマになったので、インターネットでグルグルと未来の自動車のイメージを探している。

ちょっと難しい課題じゃない?

大体さ、自動車のことなんてあまり知らないのに、未来の自動車なんてどう書けばいいのか。

とりあえずハイブリッドカーが未来の自動車の最有力候補って書いておけば無難?

もしくは、ゼロエミッションの電気自動車こそが未来の自動車の到達形だって書いちゃえば合格?

よーく考えてみよう。

別に先生たちは君たちに自動車の技術的な問題解決を問いかけているわけではないよね。

むしろ、学生にしかできないようなアイディア、想像の飛躍を求めているんじゃないかな?

そうだ、未来の自動車の宿題回答は、思い切って君にしか思いつかない未来の自動車をぶつけてやろう!

ある男の子は「未来の自動車は、柔らかい素材なので事故っても人間を傷つけない」って書いたよ。

ある女の子は「未来の自動車は、毎日の気分でカラーもデザインも自由に変えられるの」って書いたよ。

そういうのは面白いアイディアだよね、

自動車会社のプロ・エンジニア/クリエイターたちからは決して出てこないもの。

ネットを彷徨って未来の自動車は見つかるかなぁ。

探している未来の自動車は、君の頭の中のガレージに停まっているのかもしれないね。

で、君はどうする?

まさか、「未来の自動車はブレーキとアクセルの踏み間違えがない構造」みたいな、

中途半端に自動車の機能をいじったレポートは書かないよね?

未来の車は空を飛んでいるから、タイヤを必要としていない。

空っていっても、そんなに高く飛んでいなくて、

リニアモーターカーのように、磁力を使って道路から数十センチだけ、浮いている。

運転する人には違和感なく、普通にタイヤありの車を操縦しているのと同じ。

牛車や人力車、水車以来使っていた車輪・タイヤ、そういう概念が外されているのが未来の車?

あなたらしく自由な発想で、未来の自動車をレポートしてみてよ。







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