何も得れなかった日曜日ドライブ、こんな日もある。
夕方までは自由、特に行きたい場所はなく、紅葉にはまだ早い。
でもホテルにずっといるのは辛く、気晴らしがしたい。
中途半端な条件だった、選択肢がなかった。
僕はグーグルマップで周辺を俯瞰し、行先を適当に決めた。
クラウンシティ野生動物保護区に向かい、オハイオ川沿いを走る。
オハイオ州とウェストヴァージニア州の境なのね、どうでも良いけど。
深い森の中、細い道に入っていく、ヤリコ近くのティンバーリッジ湖を目指してみた。
途中で何か写真に撮ったら珍しい風景に出会うだろう、面白そうなお店だとか何か興味を引くものがあるだろうと、しっかり目を見開いて探しているが、僕がブレーキを踏んで車をとめた場所はなかった。
グーグルマップが、ティンバーリッジ湖に着いたことを僕に告げる。
ゴールには水があるところが相応しい、何か分かりやすいものが必要だし。
しかし何もない、見るものも、撮るものも、遊ぶものも。
アメリカでのレクリエーションはこんなシンプルなのか。
カヤックか、釣りか、泳ぐか。
自然しかないのだ、あらためてしみじみと思わされた。
帰りがけに街のショッピングモールをウロウロしたが、ここでも何もない。
買いたいものも、必要なものも。
まるで時間を無駄にした日曜日ドライブ、こんなパターンになることも分かった。
アメリカらしくないが、このレベルならば無理して出かけることよりも、自宅の庭で小説を書く時間の方がずっと有意義だろう。
冒険することも簡単ではないということを知った。
アメリカの安宿の旅、昔の思い出を大人になっても繰り返す
まだ新しいアメリカを僕は立ち上げられない、20年前にSAKAI君としていたような安宿の旅の思い出を振り返り、それを再び経験しようとすら動く。
ホテル巡りが続いている。
Hyatt Placeで満足した後、土曜日は何故かEcono Lodgeに率先して泊まる、もっとランク上のホテルでもいいのに。
アラスカや国立公園巡りの冒険旅行の際に泊まったモーテル級、懐かしさを求めて、家族とは泊まらないけど僕一人なら。
狭い部屋の中で、なんだか不満足をバネにサイト更新する時間も悪くなかった、今の僕は携帯にパソコンに囲まれた電子人間。
インド系ご夫婦が住み込み?で営業されていたホテル、朝食会場のラフさ、なんだか求めていた懐かしさに触れられた。
ある意味満足できたが、もうやめておこうと思った滞在。
アウトレットモールでアディダスのスウェット上下(パジャマを持ってき忘れた)を買い、Tycoon Lakeという湖を気ままな目的地に。
その湖で何をするわけでもない、ただ風を感じて写真を撮って、それで車に乗り込んでは次の目的地設定をするだけ。
当てのない冒険をしたいだけ、冒険ごっこ。
日曜日の出張先に向かう道すがら、ちょっとした旅路。
来週も似たような安宿の旅をしちゃうかもしれない。