日本の美を写真に撮る旅を続ける僕、あるインターネットサイトで見かけた一枚の写真がずっと気になっていた。
朱色の三重塔、滝、深い森。
それは青岸渡寺と那智の滝の写真でした。
ちょうどこの上↑の写真で、これが撮れる場所に僕はどうしても行きたかった。
自分のカメラとレンズでこの1枚を再現したかった。
日本の美をイメージさせる朱色、新倉山浅間公園なみに日本を体現している。
なんとも美しい和様風景ではないか。
そう興奮しながら訪れた青岸渡寺と那智の滝、そこには1つ落とし穴があった。
上の画像に入れた文字のように、ベスト撮影スポットには入れない。
ウェブ上の写真はこのベスト撮影スポットからのもの。
僕の写真はベター撮影スポットからのもの。
カメラマンにとって、その違いは大きい。
それはあんな狭い場所に大勢の一般客が詰めかけたら危ないとは思うが、
写真ファンとしては残念、あのアングルの一枚が欲しかった。
青岸渡寺や那智の滝自体はほぼスルーする僕、あの満額の1枚を撮りに来たが願いは叶わず。
何割か差っ引かれた写真しか撮ることできなかったので、心残りが生まれていた。
熊野本宮大社と同様、格式の高い熊野三山のひとつ・熊野那智大社。
朱色の使い方がキレイね、ありがたさが自動増し。
深い森の中、車がなかったら到底たどり着くことが困難な場所、神が住む地域に思える。
一番のアングルで撮れなくても、なんとか工夫して絵になったか、青岸渡寺と那智の滝の写真。
自然の中、とりわけ森や滝には神様を見出してしまう日本人の心にぴったりと当てはまる美しい場所だった。
熊野古道 写真撮影スポットまとめ 熊野三山・峠・熊野川
どうしても「熊野古道」の響きに惹かれる。
山深い熊野という見知らぬ土地、高野山や吉野山からの修験の場、そこを繋いだ古道。
自然と調和した神道の匂いが濃い。
離日着米前、最後の写真旅は熊野古道の写真撮影スポット巡り。
青岸渡寺と那智の滝の組み合わせは絶妙だ、背景の尽きない森の色合いもあって写真映えする。
熊野本宮大社の大鳥居、シンプルなのに存在感があるのは何故?
大社の名前効果、素朴な自然の中にあえて立つ姿、大きいのはありがたいこと。
渡らなかったけど谷瀬の吊り橋、ちょっと惜しいことをしたか。
熊野川(十津川)の存在感が凄いと感じた熊野ドライブ旅行でもあった。
足元の古道をフルサイズ一眼レフで本気撮りする僕、熊野古道の石道ならベスト撮影スポットは松本峠で間違いなし。
熊野川の蒼さ、この色合いを導いたのが熊野の自然というか神秘さ。
中辺路、丸山千枚田、熊野古道の写真撮影スポットは他にもあるか。
山と海に囲まれたミステリアスな場所。
深い日本の自然情緒を知って、まもなく僕はアメリカへと旅立つ、締め括りの旅行としては最高のものだった。