ケビンランデルマンの男気、ミルコクロコップとのPRIDE再戦

投稿日:2016年2月13日 更新日:



ケビン・ランデルマンが亡くなったと聞いた、あのランデルマンが。

2016年2月11日のこと、まだ44才という年齢で。

人の生死は時間の長短の問題とはいえ、

ランデルマンが見せてくれた男気のことを忘れないため、この詩的日記に残しておこう。

 

あれは2004年4月のPRIDE(GRANDPRIX 2004 開幕戦)、

ランデルマンはミルコ・クロコップを左フックで倒し、そのままパウンドでKOした。

打撃ではPRIDE最強と言われたミルコを、レスリングをバックボーンに持つランデルマンがパンチでKO?

意外過ぎて、誰もがびっくりした。

 

本来なら、ミルコがあっさりとランデルマンを左ハイキックで倒して、

そのままヒョードルと優勝を争う筋書きだったのに。

格下のファイターであったランデルマンは噛ませ犬というヤツで、

優勝候補のPRIDE寵児であるミルコの引き立て役でしかなかったはず。

 

 

僕が驚いたランデルマンの男気は、その逆転勝利のことではないんだ。

PRIDEファンに愛されているミルコのために、

PRIDEは同年12月にリベンジの舞台を用意した、あまりにも早過ぎるマッチメイクだ。

 

わずか8ヶ月後に組まれたケビン・ランデルマンとミルコ・クロコップとの再試合。

結果はミルコの勝利、珍しく打撃ではないフロントチョークでランデルマンは負けた。

ランデルマンの打撃も寝技も警戒しまくったミルコに、誰だって勝てるわけがない。

皮肉なことに、寝技が得意なランデルマンが、一試合目は打撃で勝ち、二試合目は寝技で負けた。

まぁ、驚異の身体能力と跳躍力でリアル・ドンキーコングの異名をとったランデルマンだ、

そのスタンドの打撃力もトップ級で、左フックでストライカーをノックアウトしているが。

生涯戦績33戦・17勝16負の勝ち越しだ。

1999年には第5代UFC世界ヘビー級王者に輝いていた、見事な総合格闘家。

 

仕事とはいえ、ミルコとの再戦を受けたランデルマンに僕は男気を感じた。

そのまま逃げても「あのミルコに勝った男」として名誉を手に入れられるのに。

2回目の噛ませ犬、今回こそ負けは確率が高いのに、本当に受けていいの?

1回目の勝利の時、ランデルマンはファンに向けて言ったな。

「俺だってミルコは怖かった。でもお前たちファンのために、俺は戦っているんだ!」

その心根で、ランデルマンは極めて不利なミルコとの再戦を引き受けてくれたのだろう。

それもまたPRIDEファンのために。

 

ケビン・ランデルマンの男気が忘れられない。

僕も君も、困難に直面したとき、ランデルマンのような男気で立ち向かうのだ。

あの男気を、僕は忘れてはいけない気がしている。

 







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