裁判員制度と最高裁判所

最近世の中を賑わせている号泣県議や政務調査費よりも、ここ数日で3件も続いた飛行機墜落よりも、

裁判員制度の量刑判断を、最高裁判所が量刑を軽減させる判断をしたというニュースのほうが、心に痛く突き刺さった。

他の判例からして、裁判員制度の量刑判断は重過ぎる、公平ではない、というのが最高裁判所の説明。

だがどうだろう、罪が軽すぎると言われる日本の判例を見直すための市民感覚=裁判員制度のはずなのに。


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僕だけが憤っているかと思っていたら、ネットを見ると僕と同じような意見が目につく。

最高裁判所のその判断はないよ、だったら裁判員制度なんていらない、前例を踏まえて機械で一秒判断できる。

事件に遭遇してしまった人が不運だ、割に合わない裁判なんて絶対に自分の周りに近寄らせてはいけない。

できることはただ一つ、自分と家族がそんな不運に巻き込まれないよう、自衛することなのか。

 

東京オリンピック2020 経済効果

驚いたなぁ、2020年の東京オリンピックの開催決定!

東京に決まるまで何も考えないようにしようと思っていたけど、

いざ本当にオリンピックが東京で行われる、しかも自分の生あるうちに、と考えると

2020年はウチの子は9歳か、だったら家族揃って見に行けるな!とすでに行く気。

下↓は今週末の東山動物園、動物よりもカサに興味津々だったウチの子。


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世間に関心に薄い僕がそう思ったぐらいだから、これから東京オリンピック2020で経済効果が出る。

お見事ですよ安倍政権、経緯や批判はともあれ、結果を出すのが政治リーダーの仕事。

これもアベノミクスのシナリオ通りなのか、どれだけ優秀なブレーンが揃っているのか。

2〜3年前の政権とは何が違う?

周囲の取り巻きレベルは一緒だろうから、やはり、トップの資質に尽きるのか。


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為替とオリンピック招致の難題を乗り越えたアベノミクス。

明るい幸先が見えた日本の経済情勢は好転していくだろう。

久しぶりに心が震えた社会ニュースでした。
 

東日本大震災に思うこと

詩的にはならない、詩的日記。

どういう風に言葉にしたためようか、迷いに迷う案件だ。


東日本大震災という、もの凄い災害が日本に降りかかってきた。

多くの人が苦しむ中、僕の住む愛知県ではほぼ何も影響がない。

テレビに映される深刻な画像に釘付け、でも自分は変わらず幸せなまま。


何よりも、今の僕にできることは何だろうって、これは悩むよ。

せいぜい出来る限りの節電と、遠出をしないことでインフラに無用な混乱を加速させないこと。

まぁ僕にはこのぐらいしかできないのが、悲しいことだね。


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幸いにも東北の親戚、関東の家族たちには大きな被害はなかった。

しかし昨年訪れたあの福島の美しい田園風景、子供の頃に釣りをした海原、

高校生の頃に一人旅した松島・岩手など、あの光景が全壊したなんて、惨状は心に突き刺さる。


高校生3年に、阪神淡路大震災が起きた。

あの時はボランティアで神戸に行って、幾ばくか、直接の手伝いができたけど、

今の会社生活を考えると、僕が直接できることはあまりない。


今を精いっぱい生きよう。

平和を享受できる今の生活の幸せを噛みしめること。


被災地の一刻も早い復旧を祈る、なんて他人行儀な言葉は、迂闊すぎて口にできないよ。

こういう惨事に、何か世に明るい兆しを示してあげられる存在になりたいものだな。

 

タモリ 弔辞

「私もあなたの数多くの作品の一つです」

 

昭和を代表するギャグ漫画家・赤塚不二夫の葬式でタモリはそう弔辞を結んだ。


タモリもまた、現代を代表するコメディアンのひとりじゃないか。

 

そんな人が何故、自分を誰かの作品のひとつに例えたのか。

 

聞いてみればそこには知らない物語があって、現代版今昔物語に書き加えたくなってきた。


赤塚不二夫とタモリには親交があって、タモリのコメディアンとしての才能を最初に認めたのも、

 

タモリが世に出るきっかけを作ったのも赤塚不二夫だという。

 

肉親以上だという二人の付き合いはタモリの弔辞の全文を読めば分かるからここには書かないよ。


赤塚不二夫の人生はギャグに溢れていた。

 

タモリの芸もまた、ギャグに溢れている。


弔辞にあるね、今もこの座のちょっと上であぐらをかいた赤塚不二夫が

 

「オマエも笑いのプロなら、葬式でギャグのひとつでもやってみろ!」

 

とばかりニヤニヤとタモリを眺めている気がする、と。


詩的に解釈してみよう、それはタモリのフリだよ。

 

ギャグの師匠に向かって仕掛けた、タモリ最高のギャグ。

 

赤塚不二夫の死という悲しみを、笑いに転化しようとした、タモリ一流のはなむけ。


ニュースにも取り上げられたし、ネット上の掲示板でもだいぶ書かれた。

 

弔辞を読み上げたタモリが手にしていた便箋は、白紙だった。


時々手元のその白紙に目を落し、あたかもそこに書かれたかのような文章を淡々と読み上げたタモリ。

 

あまりに自然な動作だったので最初は気が付かなかったが、確かにあれは白紙だった。

 

視線を紙にやるくせに、言葉は暗記したもの、それをタモリは途中で詰まることもなく、見事にやり遂げてみせた。


――やったね、タモリ!――すごいよ、タモさん!


葬式という場の空気を壊すことなく、

 

赤塚不二夫とタモリをつないだギャグというキーワードを外すこともなく、

 

タモリはその場で最高のギャグを見せてくれた。


白紙が噂になった後、真相を聞かれたタモリはとぼけて答えている。

 

前日の夜にさぁ、酒飲んじゃったから弔辞を書くのが面倒で白紙になっちゃった、って。


そうだよね、ギャグの続きは茶化しだよね、真相を言ったら面白くないもん。

 

そんな訳がないじゃないか。

 

大恩人の弔辞を読む場だよ、タモリは最高のギャグを用意していた。

 

それはさらっと流すようにしなくちゃ面白くないもの。

 

だからタモリ最高のギャグはそうして一見地味にその瞬間には笑いを呼ぶこともなく終わった。


葬式の後、心の内でタモリは密かに爆笑しただろうな!

 

うまくギャグでしめることができたな、って。

 

あの世で赤塚不二夫は大爆笑しただろうな!

 

さすがは俺の一番弟子、見事にギャグで俺の葬式をしめてくれたな、って。

 

高らかに笑い合う二人のギャグ王の姿がイメージできて僕までつられて笑ってしまうよ!


赤塚不二夫のように、死んだときに自分が本当に誰かに必要とされていたのだ、

 

と分かるような人生を過ごせたらいいな。

 

タモリのように、人生の約束をちゃんと最後までやり遂げる人でありたいな。


「私もあなたの数多くの作品の一つです」

 

数十年分の想いが凝縮された、タモリの名言だね。

 

白紙の弔辞。

 

赤塚不二夫をあの世へ笑顔で送る、タモリ最高のギャグ。

 





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