格安航空会社 専用空港

格安航空会社の専用空港として、ユニークなポジションをキープする。

それが大都市の第2・第3空港の生き延びる術だと、ケンは言った。

 

景気が上向きの時に、空港を増築し・航空会社の新規就航路線を敷くことが、

地域の経済活性化、旅行需要の開拓につながるという甘い考えで、

箱庭のように、新しい空港が大都市の周辺に造られていった。


「でもね、旅子。不幸な生い立ちでも生まれてしまった以上、輝くことができる。

第2空港と呼ばれても、格安航空会社専用の空港としてなら独自性を発揮できるんだよ」

 

ケンが言うには、航空会社にとっての空港の違いは空港発着料らしい。

タッチ&ゴーで素通りしていく航空会社、1回あたり百万円単位で空港発着料がかかる。

都市部から空港まで距離が遠く、アクセスが悪かろうとも、空港発着料が安い方がいいよね。

 

 

 


近年造られた第1空港は都心部にあることに反して、古くからの第2・3空港は郊外にある。

薄利多売の格安航空会社では空港発着料のコストは重く、販売価格へ転嫁せざるを得ない。


「でも人気薄の第2・3空港なら空港発着料が安いし、その分、航空券も格安にできるから」

2020年代には、地方都市にも格安航空会社が多く乗入れするようになったが、

こぞって、割合人気の薄い空港の利用が見られるようになった。


ひとつの空港にフルサービスの航空会社と格安航空会社が両方乗り入れしていたら

どちらが淘汰されてゆく、あまり実りのない争いしか生まれなかっただろう。

 

 

でも、格安航空会社専用のローカル空港ができたことで、格安航空会社は差別化され、

コスト的にも成り立つラインが確保できたことで、ユニークなポジションをキープできた。


「旅子は、快適性にお金を惜しまず、フルサービスの航空会社を求めて、都心にある空港へ向かう?

それとも、コストセーブのため、格安航空会社を求めて、郊外にある空港へ向かう?」


笑いながらケンが投げかけてくる究極の二択にどう応えようか、私はちょっと迷ってしまう。

 

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