ペンサコーラビーチ
ペンサコーラビーチを見た瞬間に、「あぁ、人生最良の写真のひとつが撮れる」と心が呟いた。
どういう設定で撮ればよいか、脳を働かせなくても分かる、出逢ったその時に勝ちは決まっていた。
冬の海、空は白く曇り、夕方の弱い光、さっきまで雨が降っていて、世界の彩度は極めて低い、そこに白砂とエメラルドの海。
NDフィルターと三脚で30秒の長秒露光、カメラはNIKON D850、レンズはNikon AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E ED。
この装備で、この場、この瞬間に居合わせたことが僕の技術なのだ、勝因なのだ。
あとは順当に撮影をして、果実を収穫しただけ、身に余る光栄の時間。
ペンサコーラビーチの浜砂の白さ、尋常なレベルではない。
空・海・浜の境界線をあいまいにさせてしまって、非現実の世界が完成ね。
桟橋は有料で、多くの釣り人たちが楽しんでいる。
橋の先端に立って、メキシコ湾を大きく受け止めた。
ニューオリンズからの移動続きで、良作が撮れなかったこの日の写真成果だったが、ペンサコーラビーチで一発逆転。
他にはないような忘れがたい一日となった、この感動よ。
フロリダ州のビーチといっても、北西の端だから、冬はそこそこ寒いペンサコーラビーチ。
ペンサコーラ市街から98線と399線(1ドル通行料金)で南下、Pensacola Beach Gulf Pierの駐車場から徒歩すぐ。
こんな絶景があるとはガイドブックには書いてなかったな、アメリカは、世界はまだ広い。
しかし遠いなぁ…。